セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)が2024年6月19日に開催した「第2回セブン‐イレブン接客コンテスト全国大会」で、神戸三宮駅南店で働くベトナム出身の外国人従業員、レ ティ フン タオ さんが優勝しました。彼女は、全国から参加した2476人の従業員の中から選ばれ、全国のセブン‐イレブン従業員40万人を代表する22人のファイナリストの中で頂点に立ったのです。彼女の優勝は、外国人従業員にとっても大きな意味を持ち、SEJの接客に対する姿勢が評価された結果でもあります。
接客コンテストは、従業員の働きがいを創出するためにSEJが昨年から始めた取り組みで、特に外国人従業員が活躍できる場としても重要です。全国各地のセブン‐イレブン店舗から選ばれた2476人の代表者がまずDO大会(地区大会)に進み、次にZO大会(エリア大会)を勝ち抜き、最終的に全国大会へと進出します。全国大会は、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で行われ、審査は第一印象、基本のレジ接客、商品のおすすめ、臨機応変さ、感動度の5項目で行われます。
SEJは、外国人従業員が働きやすい環境を整えるため、言葉や文化の違いに対応するための研修制度を導入しています。特に、日本の「おもてなし」の心を学ぶための研修や、言葉の違いを克服するためのサポートが充実しています。例えば、文化の違いとして、遅刻に対する考え方や日本特有の言葉遣いに対する理解を深めるための指導が行われています。SEJの副社長である野田靜真氏は、接客が顧客のリピートにつながることを強調し、外国人従業員が持つ潜在能力を引き出すことの重要性を語っています。
SEJは、従業員の成長を支援するために、さまざまな研修制度や表彰制度を設けています。例えば、シフトリーダーとして活躍する従業員には、フレンドリーコースや教え方コースなどの研修が用意されており、それぞれの研修を修了することで「一ツ星」「二ツ星」「三ツ星」といった称号が与えられます。これにより、従業員のモチベーションが高まり、職場全体の士気が向上するとされています。
また、SEJは人手不足の問題にも真剣に取り組んでおり、募集・採用とともに働きやすい環境を整えることで、従業員の定着を図っています。特に、新人従業員が不安を感じることなく業務を遂行できるように、新人向けの研修制度や教育リーダーを育成する研修制度を設けています。このような取り組みは、従業員の離職率を低下させるとともに、店舗のサービス品質の向上につながると期待されています。
レ ティ フン タオ さんは、8年前に日本に渡り、日本語学校で日本語を学びながらセブン‐イレブンで働き始めました。彼女は日本語が分からないという壁にぶつかりながらも、努力を重ね、今では重要な役割を担う存在となっています。彼女の接客は、笑顔と親切さを兼ね備えたもので、顧客からも高く評価されています。神戸三宮駅南店のオーナーは、彼女が他の外国人従業員にとってもリーダー的な存在であり、日本のおもてなしの心を伝える大切な役割を果たしていると評価しています。
レ ティ フン タオ さんの優雅さが審査員に強い印象を与えました
レ ティ フン タオ さんの今回の優勝は、彼女自身のキャリアにとっても大きな転機となるでしょう。彼女は、日本での経験を積み重ねながら、さらなる成長を目指していくことでしょう。彼女の成功は、他の外国人従業員にとっても大きなインスピレーションとなり、SEJ全体の士気向上にも寄与することが期待されます。
彼女の今後の目標としては、さらに多くのスキルを身につけ、日本でのキャリアを一層充実させることが挙げられます。彼女のような成功例が増えることで、SEJは国際化をさらに進め、多様な文化背景を持つ従業員が活躍できる企業としての地位を確立していくでしょう。
レ ティ フン タオ さんが第2回セブン‐イレブン接客コンテストで優勝したことは、SEJにとっても、彼女自身にとっても大きな意味を持つ出来事です。彼女の努力と情熱が評価された結果であり、全国のセブン‐イレブン従業員にとっても励みとなることでしょう。また、SEJの外国人従業員に対するサポート体制がしっかりと機能していることを示す証拠でもあります。今後も、SEJが多様な人材を活かし、さらなる成長を遂げることが期待されます。